毎朝1通、追いたい分野の見出しが届く。前回までで、ためた台帳に"話しかけて質問"でき、集める分野も"話しかけて変えられ"、「今週どうだった?」で流れを振り返り、「地図にして」で見出しを放射状の地図にもできるようになりました。——でも、いちばん最初の入り口に、ずっと小さな壁が残っていたんです。「で、検索キーワードって、結局なんて書けばいいの?」という、あの壁が。
今回は、その最後の壁を、まるごとAIに任せます。「再エネ政策を追いたい」「中小企業のDXと補助金が知りたい」「おまかせで設定して」——そうやって"ざっくりした願い"を書くだけで、検索語まで含む設定一式を、AIが設計して『設定』シートに足してくれる。 前回(育てる編④・見出しマップ)の最後で「次回が、このシリーズの締め。集めたいことを書くだけで、AIが設定を整える回」とお約束した、その続きです。——そして、これが、リサーチ秘書を"育てる"一周を閉じる、最後の回です。
- いちばん最初の壁が、ずっと残っていた
- 結果から言います = ざっくり書くだけで、設定一式がAIから返ってくる
- ②(設定変更)と⑤(設定作成)の、正直な使い分け
- 窓口は同じひとつ。受付係が「これは②? ⑤?」まで見分ける
- 話しかけ方は、ぜんぶ"ざっくり"でいい
- あいまいすぎるときは、1回だけ短く聞き返す
- 中身 = 検索語のさじ加減を、AIが代わりにやってくれる
- すでに集めている分野は、二重に作らない
- 【手順】有効化済みなら、黄色い欄に"知りたいこと"を書くだけ
- ここは正直に = 設定作成が、絶対に超えない線
- 同じものを作る:AIに渡す"設定アシスタント(設定作成)を足す"プロンプト
- つまずき先回り
- シリーズの締めに = "黄色い欄ひとつ"に話しかけるだけの一周が、閉じました
いちばん最初の壁が、ずっと残っていた
正直に白状します。このシリーズで、秘書はずいぶん多才になりました。質問にも答え、設定も話しかけて変えられ、週次も地図も出る。でも——いちばん最初、新しい分野を追い始めるときの「検索キーワードを、自分で考える」だけは、最後まで、わたしの肩に残っていたんです。
育てる編②で「医療も追って」と話しかけられるようにはなりました。でも、あれはすでに分野名がはっきり決まっているときの話。「医療」と一言で言える、その先がある。問題は、もっと手前です。「子どもの教育に役立つ情報を集めたい」——そう思っても、じゃあ検索語に何を書く? 「教育」だけだと広すぎてノイズだらけ。かといって特定の制度名でしぼると、今度は0件になりやすい。除外語は? 件数は? 何日以内の記事を「新着」とみなす? ——その一つひとつの欄を埋めるのが、わたしには毎回、いちばんの難所でした。
しかも、追いたいことって、いつも一つとはかぎりません。「中小企業のDXと、補助金の動きと、どっちも気になる」みたいに、頭の中ではぼんやり"複数のテーマ"が混ざっている。それを、わざわざ分野ごとに分けて、一つずつ「○○も追って」と言い直すのも、地味に面倒でした。——届くようになり、聞けて、振り返れて、地図にもできるのに、「ゼロから新しいテーマを追い始める、その入り口」だけが、まだ重かったんです。もし、いま胸のどこかで「うんうん」とうなずく気持ちがあるなら。この先は、たぶんあなたのための回です。
結果から言います = ざっくり書くだけで、設定一式がAIから返ってくる
いまは、その「キーワードどうしよう」が、まるごと消えました。やることは、前回まで(育てる編①〜④)とまったく同じ場所——「AI秘書」シートの黄色い入力欄に、話し言葉で書いてEnter。 今回書くのは、検索語でも分野名でもなく、ただの"ざっくりした願い"です。
🧑 あなた:再エネ政策を追いたい
🤖 秘書:✅ おまかせで設定を作りました:再エネ政策(1件)
(やめたいときは「○○はもういい」、一覧は「今なに集めてる?」)
これだけで、「設定」シートに新しい1行が、検索語まで組まれた状態で増えています。分野ラベル、検索キーワード(言い換えをORでつないだもの)、除外語、件数、新しさ——わたしが毎回うんうん悩んでいた欄が、ぜんぶ埋まっている。チェックはオン。明日の朝から、その分野の見出しも届くようになります。あなたが検索語をひねり出す必要は、もうありません。
複数のテーマも、まとめて書けます。
🧑 あなた:中小企業のDXと補助金が知りたい
🤖 秘書:✅ おまかせで設定を作りました:中小企業DX、補助金(2件)
(やめたいときは「○○はもういい」、一覧は「今なに集めてる?」)
「中小企業のDX」と「補助金」を、AIがちゃんと2つの分野に切り分けて、それぞれに検索語を組んで、2行足してくれた。立ち位置が、また一つ動きました。育てる編②は「もう決まっている分野を、名指しで足し引きする」でした。今回は、その手前——「ぼんやりした願いから、設定そのものをAIに設計させる」。検索語を自分で一文字も考えなくていい。これが、今回いちばんの"楽になった"ところです。
正直に言うと、今回もわたしはコードを一行も書いていません。前回までに作った窓口に、新しい役目を一つ覚えさせてもらっただけ。それが、このブログのやり方です。
②(設定変更)と⑤(設定作成)の、正直な使い分け
ここは、誇大にもごまかしにもしたくないので、いちばん最初に正直に書きます。今回の⑤は、育てる編②(設定変更)を置き換えるものでも、上書きするものでもありません。 ②はそのまま、これまでどおり動きます。⑤は、その横にまるごと足された新しい役目——"純粋な追加"です。②を毎日使ってくださっている方が、「これからは⑤に乗り換えなきゃいけないの?」と不安になる必要は、まったくありません。答えは、はっきり「いいえ」。②を覚えたまま、何も変えなくて、困りません。
そのうえで、住み分けは、たったひとつ覚えれば大丈夫です。
- すでに集めている分野を、1つずつ足し引き・停止・再開したいなら → ②(設定変更)。「医療も追って」「金融はもういい」「教育をまた集めて」。
- ゼロから新しいテーマを、検索語まで含めて丸ごと設計してほしいなら → ⑤(設定アシスタント)。「再エネ政策を追いたい」「おまかせで設定して」「中小企業のDXと補助金が知りたい」。
迷ったときの、いちばんシンプルな見分け方は——「止める・再開」と「すでにある分野を1つ名指しで足す」は②、「ゼロからざっくり丸ごと作る」は⑤。そして、この見分けすら、あなたが意識する必要はありません(その理由は、すぐ次で)。
ひとつだけ、いちばん大事な線を強調させてください。集めるのを止める・再開するのは、必ず②です。 「金融はもういい」「教育をまた集めて」——こうした停止・再開のお願いは、⑤ではなく、これまでどおり②(設定変更)が受け持ちます。ここは、わたしが裏側の作りでいちばん優先して守った線です。もし「再エネ政策はもういい」のように、⑤っぽい言い方の中に"止める・もういい・やめて・外して・再開・また集めて"といった言葉が混じっていたら、内容が何であれ、真っ先に②の処理へ渡し直すようにしてあります。だから育てる編②(記事17)の、「金融はもういい」が"実際に切り替えた分野名を返してくれる"あの正直な挙動は、⑤を足したあとも、一字一句そのまま保たれています。
窓口は同じひとつ。受付係が「これは②? ⑤?」まで見分ける
種明かしをすると、新しい窓口を作ったわけではありません。育てる編①からずっと使ってきた、あの「AI秘書」シートの黄色い入力欄。あれが、設定の"丸ごと設計"まで聞き分けてくれるようになった、というだけの話です。
あなたが黄色い欄に何か書いてEnterすると、まず共通の"受付係"(ルーター)が、それが何のお願いかを見分けます。質問なのか、②の設定変更なのか、設定の確認なのか、週次なのか、地図なのか——そして今回、その選択肢に「設定作成(丸ごと設計)」が一つ加わりました。「医療も追って」のように単一の分野を名指しで足すなら②へ、「再エネ政策を追いたい」「おまかせで」のように設計を丸ごと任せるなら⑤へ。あなたは、どちらかを選ぶ必要はありません。ふつうに書けば、向こうが見当をつけてくれます。
しかも、念のための"二重の安全網"も入れてあります。受付係が見分ける段でも、停止・再開を思わせる語があれば最優先で②と判断する。万一それでも⑤のほうへ回ってきてしまっても、⑤の入り口でもう一度「もういい・やめ・止め・外し・休・戻し・再開・また集め・また追っ」といった言葉を見つけたら、そっと②へ渡し直す。だから「金融はもういい」は、どう転んでも②の挙動に着地します。②(記事17の挙動)は、二重に守られている——ここは、安心して読み進めてください。
話しかけ方は、ぜんぶ"ざっくり"でいい
触るのは、これまでと同じ黄色い入力欄、ひとつだけ。そこに、整った検索語ではなく、ふだん頭に浮かぶままの"関心"を書いてEnter。やれることは、だいたい3つの形です。
ひとつのテーマを、ざっくり。 「再エネ政策を追いたい」「子どもの教育に役立つ情報を集めたい」のように。すると秘書が、検索語・除外語・件数・新しさ・ねらいまで組んで、設定に1行足してくれます。
複数のテーマを、まとめて。 「中小企業のDXと補助金が知りたい」「医療と教育とDXが知りたい」のように。テーマごとに切り分けて、それぞれ別の行として設計してくれます。頭の中でからまっていた関心を、こちらで切り分ける必要はありません。
いっそ、丸投げで。 「おまかせで設定して」「いい感じに設定して」のように。——ただし、これだけだと何を追いたいか分からないので、短く聞き返してきます(次の節で詳しく)。
呼び出し方は、ぜんぶ自然な言葉で大丈夫です。「○○が知りたい」「○○を追いたい」「○○を集めたい」——どれでも、向こうが「あ、これは新しく設計してほしいんだな」と見当をつけてくれます。
あいまいすぎるときは、1回だけ短く聞き返す
「再エネ政策を追いたい」のように関心がはっきりしていれば、⑤は気のきいた設定を、そのまま作って返します。いちいち質問はしません。でも——「ニュースを集めたい」みたいに、さすがに何を集めたいのか分からないときは、勝手に当たりをつけて変な設定を作ったりせず、短い質問を一度だけ返してきます。
🤖 秘書:新しく集める設定を作りますね。もう少しだけ教えてください:
1. どんな分野のニュースですか?(例:政策・技術・地域)
2. 国内のニュース中心でいいですか?
(この内容を本文に書いて、もう一度送ってください)
ひとつだけ、正直にお伝えしておくことがあります。この秘書は、前のやりとりを覚えていません。 チャットらしく何往復も会話が続く……のではなく、聞き返されたら、さっきの願いに答えを書き足して、もう一度まるごと送り直す——という作法になっています。たとえば「再エネ政策を、国内の政策中心で追いたい」と、1つの文に仕立て直して再送する。なぜそうしているかというと、やりとりを覚え込ませる凝った作りにすると、かえって壊れやすく、無料の範囲も超えやすいから。覚えていないけれど、その代わり、いつ送っても同じように動く。この素朴さが、毎日となりに置いておくには、ちょうどよかったんです。
聞き返しが一度きりで、しつこく問い詰めてこないのも、安心材料でした。確信があるときだけ設定を作り、どうしても分からないときだけ、軽く一度聞く。 これは育てる編①の「記録に無いことは『分かりません』と言う」や、育てる編②の「あいまいなら勝手に決めない」と、まったく同じ思想です。自信たっぷりに変な設定を作るより、ひと言確かめてくれる——それが、毎日となりに置いておける相棒に、わたしが求めたいことでした。
中身 = 検索語のさじ加減を、AIが代わりにやってくれる
ここが、今回いちばん「楽になった」と感じた、核心です。育てる編②でも検索語はAIが組んでくれましたが、⑤では、その手前の「どんな分野に切り分けるか」から、AIが引き受けます。
「中小企業のDXと補助金が知りたい」と話しかけると、AIはまず、これをいくつのテーマに分けるべきかを考えます。「中小企業DX」と「補助金」は別の追い方がいい——そう判断したら、2つの分野に分けて、それぞれに検索語を設計する。なかでも悩ましい検索語は、一つの言葉でしぼりこまず、言い換えや関連語をいくつか「または(OR)」でつなぎます。たとえば「教育DX」をお願いすると、こんな具合に。
教育DX OR GIGAスクール OR デジタル教科書
こうしておくと、どれか一つに引っかかった記事が拾えるので、0件で空振りすることが減ります。 逆に、特定の固有名を「かつ(AND・スペース)」でくっつけすぎない——欲ばって絞り込むと0件になりやすいから——という勘どころも、ちゃんと心得ている。この秘書が、これまで実際にニュースを集めてきて学んだ「絞りすぎると届かない」という教訓が、そのまま設計の方針に入っているんです。検索語だけでなく、除外語・件数(既定は5)・新しさ・ねらいまで、ひととおりAIが見当をつけて、1行に仕立ててくれます。
もちろん、AIが組む設定が、いつも100点とはかぎりません。「思っていたのと、ちょっと違う記事が来るな」ということも、あります。でも、それでいいんです。 ズレに気づいたら、「設定」シートを開いて、その行の検索語を自分で直せばいい。⑤は"たたき台を一瞬で作ってくれる人"で、最後の微調整は、いつでも自分の手に戻せる。ゼロから空欄を埋めるのと、できあがった行を少し直すのとでは、こわさがまるで違う。 この"逃げ道がある"ことが、わたしには何より安心でした。検索語の欄を前に固まっていた、あの最初の壁が——「とりあえずAIに組ませて、気になったら直す」に変わったんです。
すでに集めている分野は、二重に作らない
もうひとつ、わたしがこの秘書を信用した理由が、すでに集めているテーマを、二重に作ったりしないことです。
たとえば、もう「再エネ政策」を追っている状態で、うっかりまた「再エネ政策を追いたい」と書いてしまったとき。⑤は、無邪気に同じ行をもう1つ足したりはしません。既存の分野と同じ/含むものだと気づくと、新しくは作らず、こう返してきます。
🤖 秘書:(再エネ政策はすでに集めているので、そのままにしました)
増やす→「○○も追って」、止める→「○○はもういい」、一覧→「今なに集めてる?」
複数まとめてお願いしたときも、同じです。「中小企業のDXと補助金」のうち、補助金だけがもう設定済みなら、新しい中小企業DXだけを足して、補助金はそのままにし、「補助金はすでに集めているので、そのままにしました」と、ちゃんと断ってくれる。黙って重複させてシートを散らかすより、「これはもうあるので触りません」と一言ことわってくれるほうを、わたしは信じます。育てる編②の【根拠】や"実際に切り替えた分野名を返す"のと、同じ正直さです。何を追っているか分からなくなったら、いつもの「今なに集めてる?」で一覧に戻れます。迷ったら一覧、が、ここでも足場になります。
【手順】有効化済みなら、黄色い欄に"知りたいこと"を書くだけ
「で、何を準備すればいいの?」——うれしい報告です。前回までの「有効化」が済んでいれば、新しい準備は何もいりません。
育てる編①で「AI秘書」シートを使い始めるとき、メニューから一度だけ「有効化」を押しましたよね。あれは〈黄色い欄に書いてEnterしたら、ちゃんとAIに聞きに行ける口〉を取り付ける作業でした。今回の設定アシスタントも、まったく同じ口を通って動きます。だから——
- 「AI秘書」シートの黄色い入力欄に、「再エネ政策を追いたい」と書く。
- Enter。
- 数十秒待つと、すぐ下に「✅ おまかせで設定を作りました:再エネ政策(1件)」という返事が出て、「設定」シートに1行増えています。
それだけ。質問のときも、設定変更のときも、押す場所も、待ち方も、まったく同じです。
もし「有効化って、やったかな?」と不安なら、判定はかんたん。これまでの台帳Q&Aや設定変更がちゃんと動いていたなら、有効化は済んでいます。何を書いても無反応なら、まだの可能性が高いので、先に育てる編①の手順で、一度だけ有効化をすませてください。一度きりの作業です。
そしてもちろん、従来どおり、「設定」シートを自分の手で開いて直すやり方も、そのまま使えます。 ⑤で足した行も、結局は同じ「設定」シートの1行。あとから手で微調整したくなったら、いつでもシートを開けばいい。AIに設計させるのと、手編集と、どちらかではなく、両方使えます。

ひとつだけ、やさしくお願いを。この「おまかせ設定」1回も、無料で使わせてもらっているAIの"1〜2回ぶん"を使います。 内訳は、受付係が「これは⑤だな」と見分けるのに1回、設定一式を設計するのに1回——合わせて2回まで。それでも、これまでお話ししてきた無料の枠に、しっかり収まります($0のまま)。「言い方を変えたら?」と何度も連打さえしなければ、無料の範囲のままです。お願いして、返事を読んで、ひと呼吸。それで十分です。(一覧の「今なに集めてる?」は、そもそもAIを呼ばないので、何度確かめても大丈夫です。)
ここは正直に = 設定作成が、絶対に超えない線
便利な設定アシスタントですが、この秘書の"性格"は、⑤でも一貫しています。賢く全部やってくれることより、できることとできないことを、正直に分けてあること。それが、わたしがこの設計を信じられた理由です。
- これは"集める設定"を作る話で、真偽の判定はしません。 今回いじっているのは「どんな分野を、どんな検索語で集めるか」だけ。検索語を設計するときも、AIは記事の本文を読んでいるわけではなく、「このテーマなら、こういう言い換えで拾えそう」という見当で組んでいるだけです。集まってくるニュースが本当かどうかの判断は、育てる編①からずっと、しません。最後はあなたが元記事で確かめる——そこは、人が握る設計のままです。
- 検索語はAIが組むので、ズレることがあります。 「思ったのと違う記事が来るな」というとき、原因はたいてい検索語。そのときは「設定」シートを開いて、その行を手で微調整してください。⑤は"たたき台"、最後の調整は自分の手で、が基本です。
- 止める・再開するのは、⑤の役目ではありません。 これは育てる編②(設定変更)の役目です。「○○はもういい」「○○をまた追って」は②へ。⑤は"ゼロから新しく設計する"専門で、止める/再開のお願いは、自動で②に引き渡されます(しかも二重の安全網つき)。
- あいまいすぎると、一度だけ聞き返します。 そして、その聞き返しに答えるときは、会話の続きではなく、願いを本文ごと書き直して送るのが正しい使い方です(おしゃべりの記憶は持っていません)。
ひとつ、地味だけれど正直な違いも。育てる編①の質問や③の週次まとめでは、答えの末尾に必ず「※台帳の見出しから答えています(本文は未読・真偽判定なし)」という但し書きが付きました。⑤の「✅ おまかせで設定を作りました」という返事には、この但し書きは付きません。 これは台帳の中身に答えているのではなく、"設定をこう作りましたよ"という操作の報告だからです(育てる編②の設定変更や④の地図の案内文と、同じ扱い)。表示の形が違うだけで、「真偽は判定しない/本文は読まない」という秘書の性格は、ぶれていません。
逃げ道(手でシートを直せる・②で止められる)が必ず残っていること。間違っても、検索語のズレも重複も、その場で気づいて直せること。それが、わたしがこの設計を信じられた理由です。
同じものを作る:AIに渡す"設定アシスタント(設定作成)を足す"プロンプト
「自分のリサーチ秘書にも、この『ざっくり書くだけで設定が作られる』を足したい」——やり方は、これまでとまったく同じです。中身は自分で作りません。しかも今回も、ゼロから作り直す必要はありません。 育てる編④までで"話しかける窓口"を育ててきたコードが、もう手元にあるはず。やることは、その既存コードに「『○○が知りたい/おまかせで設定して』で、検索語まで含む設定一式を設計して足す枝」を加えてもらうこと。ChatGPTやGeminiのような対話AIに、これまで貼ったコードを見せたうえで、「おまかせ設定もできるようにして」とお願いするだけです。読者であるあなたが、コードを読む必要も、書く必要もありません。
ひとつだけ、先にことわっておきます。今回足すのは、"ざっくりした願いから設定一式を設計して足す"枝だけです。そして、いちばん大事な念押しは——停止・再開は、これまでの②(設定変更)に必ず残すこと。⑤は、あくまで"純粋な追加"。既存の動き・シート・メニューは壊さず、追加だけにします。
そして、それを実際にAIへ伝える"貼る文"が、これです。下の枠を丸ごとコピーして、これまで貼ったリサーチ秘書のコードと一緒に、対話AI(ChatGPT / Gemini など)に渡してください(中身の意味は分からなくて大丈夫)。いちばん下に「ここにコードを貼る」とあるので、その続きに、これまでに貼ったコードをそのまま貼り付けます。
あなたはGoogle Apps Script(GAS)の熟練エンジニアです。下に貼る「リサーチ秘書」の既存コード(毎朝ニュースを集めて台帳にためる+"AI秘書"チャットで台帳に質問できる+話しかけて集める分野を1件ずつ変えられる=設定変更+週次まとめ+見出しを地図にできる=育てる編④まで)に、"チャットに『○○が知りたい』『おまかせで設定して』と書くと、検索語まで含む設定一式を設計して『設定』シートに足す(設定作成=おまかせ設定)"機能を足してください。既存の動き・関数・シートは壊さず、追加だけしてください。専門用語の説明は不要。コードと、コード内の日本語コメント(非エンジニアにも分かる代弁口調・誇大なし・正直)だけを返してください。
【足すもの(一言)】
「AI秘書」チャットに「再エネ政策を追いたい」「中小企業のDXと補助金が知りたい」「おまかせで設定して」などと、ざっくりした関心・複数テーマ・おまかせを書くと、AIが【分野ラベル・検索キーワード・除外語・件数・新しさ・ねらい】まで含む設定一式を設計して「設定」シートに追加し、毎朝の収集に組み込む機能(同じ入力欄で、質問・設定変更・週次・地図と使い分ける)。検索キーワードを利用者が考えなくていいのが主眼。【最優先のガード(②=既存の設定変更を絶対に壊さない)】
・止める・もういい・やめて・外して・休・戻して・再開・また集めて・また追って 等の語があれば、内容に関わらず必ず従来の「設定変更(停止/再開)」として扱う(受付係の見分けで最優先)。
・さらに念のため、設定作成の処理に入っても、利用者の文にこれらの語があれば、設定変更の処理へ渡し直す(二重の安全網)。停止/再開の既存挙動・既存の返事は、一字一句そのまま残す。【絶対にやらないこと(正直に・コメントにも明記)】
・既存の分野ラベルと同じ/含むものは新しく作らない(重複させない)。作らなかったものは「(○○はすでに集めているので、そのままにしました)」と正直に返す。
・あいまいで分野が特定できないときは、勝手に決めず、短い確認質問を1〜3個だけ返す(状態は持たない=本文を書き直して再送してもらう前提)。
・真偽の判定はしない(これは"集める設定"の話)。破壊的操作はゼロ(設定シートに追記のみ。既存の削除・上書きはしない)。
・新しい操作窓口やメニューは増やさない(同じ「AI秘書」チャットに枝を足すだけ)。既存に「集めたいことから設定を作る」相当の設計ロジック(プロンプト・設定行の作り方)があれば、それを再利用してよい。【UI=同じ「AI秘書」チャット】
・育てる編①〜④で作った共通の"受付係"(メッセージの意図を見分ける処理)に、「設定作成」を足す。見分け:『○○も追って』のように単一の分野を名指しで足す/止める/再開するのは従来の「設定変更」(一覧に無い新分野でも、単一を名指しで足すならこちら)。『○○が知りたい/追いたい/集めたい』『おまかせ』『いい感じに設定して』『複数テーマをまとめて』のように設計を丸ごと任せるのは「設定作成」。「○○について教えて/どうだった」は「質問」。停止・再開を思わせる語があれば最優先で「設定変更」。【動き=設定作成(おまかせ設計)】
・設定作成と判断したら、まず文に停止/再開の語があれば設定変更へ委譲する(ガード)。なければ、Geminiに「いま集めている分野一覧」と利用者の願いを渡し、テーマごとに設定行を設計させてJSONで返させる。1回の指示でGeminiを呼ぶのは(受付係の見分けと合わせて)最大2回まで。
・設計させる中身:要望に複数テーマが含まれていればテーマごとに別の行に分ける。各行は {分野(短いラベル)/キーワード(検索語)/除外語/件数/新しさ/ねらい}。キーワードは絞りすぎず、言い換え・関連語をORで2〜4語(例「教育DX OR GIGAスクール OR デジタル教科書」)、末尾に固有名でAND(スペース)を足しすぎない(0件になりやすい)。件数は既定5、新しさは話題の速さで("24時間"/"1日"/"3日"/"7日"/"14日")。日本語中心。
・どうしてもテーマが特定できないときだけ、短い確認質問を1〜3個返す(JSONで {"確認したいこと":[…]})。状態は持たないので「この内容を本文に書いて、もう一度送ってください」と添える。
・できた設定行のうち、既存の分野ラベルと同じ/含むものは作らずスキップ。残りを「設定」シートに追記し、チェックをオンに。
・Geminiが混雑なら「いまAIが混雑しているようです。少し待って、もう一度送ってください(壊れていません)。」を返す。【返事(短く)】
・1件以上作れた:「✅ おまかせで設定を作りました:(作った分野名を「、」で連結)(n件)」+改行+「(やめたいときは「○○はもういい」、一覧は「今なに集めてる?」)」。スキップしたものがあれば「(○○はすでに集めているので、そのままにしました)」も添える。
・全部スキップ(すでに集めている):「(○○はすでに集めているので、そのままにしました)」+操作のヒント(増やす/止める/一覧)。
・作れなかった:「追いたいテーマ(分野や対象)を、もう少し具体的に書いて、もう一度送ってください。」と短く返す。
・(この返事は"設定をこう作った"という操作の報告なので、質問・週次の末尾にある固定の免責文字列は付けなくてよい。真偽判定しない・本文は読まないという線は、上のGemini指示で担保する。)【既存コードとの統合】
・既存のGemini呼び出しの共通部品、設定シート(チェック/分野/キーワード/除外語/件数/新しさ)、育てる編①〜④の受付係・チャットへの書き込み・現在の分野一覧を読むヘルパ・「設定」シートへ追記するヘルパを、そのまま再利用してよい。検索語を設計させるプロンプト(テーマ分割・OR設計・0件回避・除外語・件数・新しさ・既存と重複させない)を1つ足してよい。
・既存の「毎朝実行」「台帳Q&A」「設定変更(停止/再開を含む)」「週次まとめ」「見出し地図」などの動きは一切変えない(追加のみ)。とくに停止/再開は、これまでどおり設定変更の側に必ず残す。では、以下が、いま動いている『リサーチ秘書(育てる編④まで)』のコードです。これに上の機能を足した完成形を返してください:
(★ここに、これまでに貼ったリサーチ秘書のコードを、まるごと続けて貼り付けてください)
このとおり、頼みごとの半分は"やらないこと"と"②を壊さないこと"の念押しです。でも、それでいい。「賢く全部やって」より「②はそのまま残して、新しいテーマだけ、検索語ごと設計して足して」と頼むほうが、毎日となりに置いておける相棒になる——わたしは、そう思っています。
つまずき先回り
実際にわたしがつまずいた場所を、先回りで。どれも「壊れた」わけではない、というのが共通点です。
書いてEnterしても、何も起きないとき。 いちばん多いのは、育てる編①の「有効化」をまだ済ませていないケースです。有効化が済んでいないと、黄色い欄に書いても、秘書はまだAIに聞きに行く口を持っていません。先に有効化を一度だけ済ませてから、もう一度書いてEnterしてみてください。
「止めたい」のに、新しい設定が作られそうで不安なとき。 安心してください。「金融はもういい」のように止める・再開のお願いは、必ず②(設定変更)が受け持つようにしてあります(しかも二重の安全網つき)。⑤が、止めたいテーマを新しく作ってしまうことはありません。止める・再開は「○○はもういい」「○○をまた集めて」と、これまでどおりに。
「すでに集めているので、そのままにしました」と出たとき。 これは故障ではありません。言ったテーマが、もう設定にある(または、それを含む分野がある)だけ。重複でシートを散らかさないよう、わざと作らずに知らせています。いま何があるか分からなくなったら、「今なに集めてる?」で一覧を確かめてください。別の角度から集めたいなら、もう少し違う言い方(具体的なテーマ名)で書いてみてください。
短い質問が返ってきて、設定が作られないとき。 故障ではありません。「おまかせで設定して」だけのように、テーマがあいまいすぎると、秘書は勝手に決めず、一度だけ聞き返します。このとき、返事に一言足すのではなく、「再エネ政策を、国内の政策中心で追いたい」と、1つの文に仕立て直して、もう一度まるごと送ってください(秘書はおしゃべりの記憶を持っていないので、続きの会話にはなりません)。
作ったのに、新着が0件のとき。 よくあります。多くは、まだ配信のタイミングが来ていない(明日の朝を待つ)か、検索語がそのテーマにしては少し絞りすぎなだけ。数日ようすを見て、それでも来なければ、「設定」シートを開いてその行の検索語を見直してみてください。「ORで広めに、固有名のANDは足しすぎない」が、ここでも効きます。
「混雑しているようです」と出るとき。 これもこれまでと同じ、無料のAIの「順番待ち」です。「いまAIが混雑しているようです。少し待って、もう一度送ってください(壊れていません)。」と出たら、ひと呼吸おいて、もう一度。壊れてはいません。なお、一度のお願いでAIを呼ぶのは1〜2回までなので、「1回お願いして、ひと呼吸」を守っていれば、まず当たりません。
シリーズの締めに = "黄色い欄ひとつ"に話しかけるだけの一周が、閉じました
これで、シリーズの一周が、ぐるりと閉じました。順番に思い出してみてください。
- 届けて終わり(応用編その2)。
- ためた記憶に話しかければ、答えてくれる(育てる編①・質問)。
- 集める分野を、名指しで足し引き・停止・再開できる(育てる編②・設定変更)。
- 「今週どうだった?」で、向こうから振り返らせてくれる(育てる編③・週次まとめ=点を"線"に)。
- 「地図にして」で、全体像を放射状に見わたせる(育てる編④・見出しマップ=線を"面"に)。
- そして今回、ざっくり書くだけで、検索語まで含む設定一式をAIが設計してくれる(育てる編⑤・設定アシスタント)。
窓口は、いちばん最初から、ずっと同じでした。「AI秘書」シートの、黄色い入力欄ひとつ。 そこに話しかけるたびに、秘書が一つずつ役目を覚え、育っていく。その一周の、最後に残っていたのが——いちばん最初の壁、「検索語をどう書けばいいか」でした。
この秘書を使い始めるとき、誰もが最初にぶつかる、あの設定シートの入力欄。わたしが、人にすすめるたびに「うっ」と詰まっていた、あの欄。——それを、ついに、まるごとAIに預けられるようになった。「再エネ政策を追いたい」と、もやもやした願いを、ふつうの文章で書くだけ。検索語のさじ加減も、0件にならない工夫も、ぜんぶ向こうがやってくれる。いちばん最初の壁が、いちばん最後に、消えた。 ぐるりと回って最初の地点に戻ってきたら、もう、その地点の壁は無くなっていた。そういう一周です。
念のため、最後にもう一度だけ。②(設定変更)は、これからもそのまま使えます。 止める・再開は②、ゼロから新しく作るのは⑤——この二つは、置き換えではなく、横に並んで、あなたの「集めたい」を両側から支えます。
コードは、一行も書きませんでした。書いたのは、ぜんぶAI。わたしがやったのは、できあがった仕組みに「こうしてほしい」とお願いして、出てきたものを貼って、あとは黄色い欄に話しかけただけ。コードが書けなくても、ここまで来られた。 それを、最後にいちばん伝えたかった。ここまで手を動かしてきたあなたなら、もう、怖いものはありません。あなたのリサーチ秘書は、これから、あなたの言葉で育っていきます。
※ この記事で作る設定アシスタントは、ざっくりした願いから、毎朝"どんな分野を、どんな検索語で集めるか"の設定一式(分野・検索語・除外語・件数・新しさ・ねらい)をAIが設計して「設定」シートに足すものです。集まってくるニュースの真偽は判定していません(それは育てる編①から一貫して、最後はご自身で元記事を確認してください)。集めるのを止める・再開するのは、これまでどおり育てる編②(設定変更)が受け持ちます(停止・再開の言葉が入っていれば、自動でそちらに回します)。AIが設計する検索語はズレることがあるので、気になるときは「設定」シートを開いて、いつでも手で微調整できます。すでに集めている分野と同じ/含むものは、二重に作らず「そのままに」と返します。あいまいすぎるときは一度だけ聞き返しますが、前のやりとりは覚えていないので、内容を書き足して送り直してください。混雑などでうまく動かない日もありますが、壊れてはいません。少し待って、また試してください。
このシリーズのこれまで:創刊号(入口)/記事01:フォーム回答をメールで受け取る/記事02:フォーム回答をLINEに即時通知/記事03:フォーム回答を毎朝自動集計してLINEに通知/記事04:名簿から差し込みメールを一斉送信/記事05:長いGmailをAIで3行+やることリストに/記事06:毎朝、未読メールを自動で要約して1通に/記事07:たまった自由記述を、AIでテーマ別に分類・集計/記事08:登録キーワードのニュースを、毎朝LINEに/応用編その1:AI秘書「ぽけっと手帳」(全体像)/応用編その2:リサーチ秘書(追いたい分野のニュースが毎朝1通)/育てる編①:ためた見出しに"質問"できる(台帳Q&A)/育てる編②:「医療も追って」で集める分野を増減(設定変更)/育てる編③:「今週どうだった?」でためた台帳を週次まとめ/育てる編④:「地図にして」でためた見出しを放射状の地図に(見出しマップ)/育てる編⑤:「再エネ政策を追いたい」で検索語まで含む設定をAIが設計(設定アシスタント・完結)(この記事)/応用編その3:受発注・請求 秘書(受注が来たら、選ぶだけで見積書・請求書のPDFに)/受発注 育てる編①:入金消込・督促・領収書PDF/受発注 育てる編②:受注した瞬間に在庫を押さえる/受発注 育てる編③:発注点アラートと発注書PDF/受発注 育てる編④:月次集計・売上グラフ・会計CSV(最終回)/基礎編:URLひとつで“自分の申込ページ”を作る(Webアプリ)/基礎編:申し込まれた瞬間に、確認メールが自動で返る/基礎編:申し込んだら、控えのPDFが自動で届く/基礎編:申込の控えが、勝手にドライブへ積み上がっていく/基礎編:申込のひとことを、届いた瞬間にAIが仕分ける/基礎編:誰も画面を開いていないのに、毎朝まとめが届く/基礎編:申込が来た瞬間、ポケットのLINEが鳴る(最終回)/応用編その4:申込・予約 秘書(満席の瞬間、ページが自分から閉まる)/申込・予約 育てる編①:キャンセル待ちと自動繰り上げ/申込・予約 育てる編②:承認制とお断り下書き/申込・予約 育てる編③:前日リマインダーと毎朝まとめ/申込・予約 育てる編④:管理ページ(最終回)
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